デジタル大辞泉
「こそこそ」の意味・読み・例文・類語
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こそ‐こそ
① 静かに音のするさま、かわいたものが触れあったりして、かすかな音がするさまを表わす語。
※
今昔(1120頃か)二七「傍なる
子
(かうし)の迫
(はさま)の塵許有けるより、此の板こそこそとして入ぬ」
② 人に隠れてこっそりと事を行なうさまを表わす語。そっと。静かに。
※
愚管抄(1220)七「摂籙臣をわが物にたのみもし、にくみもするすぢのこそこそとうせぬる上は」
③ くすぐるさまを表わす語。こちょこちょ。
※虎明本狂言・
仁王(室町末‐近世初)「こそこそやこそこそ、こそぐる」
④ 動きの小きざみで素早いさまを表わす語。すばやく。
※百丈清規抄(1462)四「
は水をこそこそとくみて、かへほすやうな心ぞ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報