デジタル大辞泉
「けろり」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
けろり
① 何事もなかったように平然としているさま、また、図々しいくらい平気なさまを表わす語。けろけろ。
※
滑稽本・
浮世床(1813‐23)二「孔明七星壇に風を祈るッ。ト本をよみてけろりとしてゐる」
②
状態が前とすっかり変わったりするさまを表わす語。けろけろ。
※すみだ川(1909)〈
永井荷風〉九「若いものしか知らない煩悶不安をばけろりと忘れてしまって」
③ こだわりのない明るいさま、また、曇っていた空などが明るく晴れわたるさまを表わす語。けろけろ。
※俳諧・玉海集追加(1667)付句中「うろうろなみたうかむ目の
うち たまたまに逢夜もけろり明はなれ〈
定利〉」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報