自若(読み)ジジャク

デジタル大辞泉 「自若」の意味・読み・例文・類語

じ‐じゃく【自若】

[ト・タル][文][形動タリ]重大事に当たっても、落ち着いていて、心や態度少しの乱れもないさま。「自若として座して待つ」「泰然自若
[類語]落ち着く平気平静冷静事も無げ平ちゃら平気の平左無頓着むとんじゃく大丈夫悠然泰然平然冷然恬然てんぜんけろりとしれっとしゃあしゃあぬけぬけのめのめおめおめ事ともせず何のその何処どこ吹く風河童かっぱ痛くもかゆくもないでんとどっしりどっかとどっかり沈着悠揚綽然しゃくぜん悠悠浩然腰を据える太っ腹堂堂正正堂堂毅然広い寛闊かんかつ寛大寛容寛弘かんこう広量大様おおよう大らかおっとりさりげない何気ないそれとなくそれとなしに何心ない遠回し気軽い何とはなし鷹揚おうよう磊落らいらく開豁かいかつ闊達豪胆豪放剛毅放胆大胆雅量大量泰然自若肝が据わる腹が据わる

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精選版 日本国語大辞典 「自若」の意味・読み・例文・類語

じ‐じゃく【自若】

〘名〙 (形動タリ・ナリ)
① 大事に直面しても、落ち着いて、態度の平常と変わらないこと。また、そのさま。「泰然自若」 〔文明本節用集(室町中)〕
阿部一族(1913)〈森鴎外〉「権兵衛何事も無いように、自若(ジジャク)として五六歩退いた時」 〔国語越語・下〕
② 状態、形などがもとのままなこと。従前の状態に変化のないさま。
台記‐久安四年(1148)一〇月一七日「其疾自若、邪気相加」 〔説苑‐説叢〕

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普及版 字通 「自若」の読み・字形・画数・意味

【自若】じじやく

おちついて。そのまま。〔戦国策、秦二〕費の人に、曾子名族を同じうするりて、人をせり。人、曾子の母にぐ。曾子の母曰く、吾が子は人をさずと。ること自たり。

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