ぐぜいのうったえ

精選版 日本国語大辞典 「ぐぜいのうったえ」の意味・読み・例文・類語

ぐぜい【虞芮】 の 訴(うった)

(中国周代、虞と芮の二国が田を争って決しないので、周の西伯文王)の決裁を仰ごうと周の国に行ったところ、耕す者は畔(あぜ)を譲り、行く者は道を譲りあうのを見て恥じ、争いをやめて田を譲りあったという「史記‐周本紀」の故事から) 互いに自己の利益を主張して訴えること、また、互いに自己の非を悟って訴訟を取り下げることのたとえ。
太平記(14C後)一「理非を決断せられしかば、虞芮(グゼイ)の訴(ウッタヘ)忽ちに停(とどま)って」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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