デジタル大辞泉
「おいそれ」の意味・読み・例文・類語
おい‐それ
[名・形動]《感動詞「おい」に代名詞「それ」が付いてできた語。「おい」と呼ばれ、直ちに「それ」と応じる意から》簡単に応じること。即座に物事が行われること。また、そのさま。
「菊見の催頗る妙だが、―というも不見識と思ったか」〈二葉亭・浮雲〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
おい‐それ
[1] 〘名〙 (形動) (感動詞「おい」に、
指示代名詞「それ」が付いてできた語) よく
前後の
関係も考えないで、簡単に事に応ずるさま。すぐに安請け合いすること。軽率に事を行なうさま。→
おいそれと。
※
洒落本・南門鼠帰(1802)
発端「迯
(にげ)るは、ヲイソレといって手がるく出られもしめエが」
※歌舞伎・四十七石忠矢計(
十二時忠臣蔵)(1871)八幕「おおあのお侍と逃げたのか。何のあの子もおいそれな」
※初稿・エロ事師たち(1963)〈
野坂昭如〉一「出てきた
大阪に職もおいそれみつからぬ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報