SAT/ACT(読み)エスエーティー/エーシーティー

大学事典 「SAT/ACT」の解説

SAT/ACT
エスエーティー/エーシーティー

SATACTはともにアメリカ合衆国における高校生を対象とする全国統一テスト。SATは民間の非営利団体であるカレッジボード(アメリカ)(College Board(アメリカ))により運営され,全米で年に7回実施される。SAT論理試験(SAT Reasoning Test)とSAT科目別試験(SAT Subject Test)の2種類があり,おもに批判的読解(critical reading)作文(writing)数学からなる前者が用いられる。ACTは民間の非営利団体であるACT, Inc. により運営され,年に4~6回実施される(実施回数は州によって異なる)。SATやACTの成績は大学入学者選抜の資料として活用されているが,日本におけるおもに1回限りの筆記学力テストとは異なり,テストの受験期間が合計4~5年の長期にわたる点に特徴がある。統一テストの成績が必須でない大学もあるが,一定レベル以上の大学ではいずれかの成績を提出することを求める場合が多く,どちらの試験の受験者数も増加傾向にある。複数回のテストの結果から最も良好な成績のみを提出すればよいとするなど,テスト結果の選抜への反映については,各大学の裁量で決定することができる。
著者: 齋藤千尋

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報