NOx削減法(読み)エヌオーエックスさくげんほう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「NOx削減法」の意味・わかりやすい解説

NOx削減法
エヌオーエックスさくげんほう

正式には自動車から排出される窒素酸化物の特定地域における総量削減等に関する特別措置法 (平成4年法律 70号) 。首都圏近畿圏の大気汚染対策のために作られた NOx (窒素酸化物) 抑制策である。東京,神奈川,千葉,埼玉,大阪,兵庫などが特定地域とされ,域内で各種の方策がとられる。おもな内容として,ディーゼルエンジンのトラックやバスを,より低公害な車に買替えさせる車種規制,物流の合理化,電気自動車をはじめとした低公害車普及,道路整備などの政策が盛込まれている。 NOx 削減法は,1992年 12月に施行され,93年 12月から車種規制が行われている。これに伴い,ガソリン車に比べ NOx 排出量の多いディーゼル車は特定地域内での使用が順次禁止されるようになった。

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