D-ガラクトサミン(読み)ガラクトサミン

化学辞典 第2版 「D-ガラクトサミン」の解説

D-ガラクトサミン
ガラクトサミン
D-galactosamine

2-amino-2-deoxy-D-galactose.C6H13NO5(179.17).コンドロサミンともいう.ヘキソサミンの一種.D-グルコサミンについで広く天然に分布するアミノ糖で,一般に,N-アセチル誘導体として存在する.動物,植物,微生物の多糖類,とくにコンドロイチン硫酸をはじめ,多くのムコ多糖類,糖タンパク質糖脂質の構成成分である.これらの酸加水分解のほか,合成によっても得られる.α形の塩酸塩は,分解点185 ℃.+121→+95°(水).β形の塩酸塩は分解点187 ℃.+44.5→+95°(水).還元糖,アミノ糖としての一般的性質を示す.フェニルヒドラジンによってアミノ基を失い,ガラクトサゾンを与える.エルソン-モルガン法によって検出,定量される.[CAS 7535-00-4]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android