事典 日本の大学ブランド商品 の解説
BINAPグッズ(クリアホルダー・シャープペン・レポート用紙)
名古屋大学（愛知県名古屋市千種区）の大学ブランド。
ノーベル化学賞受賞者・野依良治特別教授にちなんだグッズ。1966(昭和41)年、野依良治教授は、銅原子を使った触媒で、右と左の光学異性体の生成量に差をつける不斉合成の手法を発見、世界で初めて作り分けに成功した。1980(昭和55)年には金属元素のロジウムを使った新たな触媒を開発し、複数のアミノ酸の光学異性体の左右をほぼ100%振り分けることに成功。この手法をさらに発展させ、新しい医薬品や食品添加物、香料などを安全かつ大量に生産することが可能となった。この“不斉合成”の業績が認められ2001(平成13)年、ノーベル化学賞を受賞。この不斉合成の触媒に用いた分子式(BINAP)のデザインが入ったものがグッズとして販売されている。A4クリアホルダー140円、A4レポート用紙260円、シャープペン110円がある。名古屋大学消費生活協同組合取り扱い。なお、「BINAP＼Chemistry」は2006(平成18)年3月商標登録済(第4938377号)。権利者は、国立大学法人名古屋大学。
（注）記載内容は事典編集当時（2010年2月）のものです。内容・価格等はその後に変更になった場合もあります。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の大学ブランド商品」事典 日本の大学ブランド商品について 情報