龍灯(読み)りゅうとう

精選版 日本国語大辞典 「龍灯」の意味・読み・例文・類語

りゅう‐とう【龍灯】

〘名〙
① 深夜、海上に点々と見られる怪火。龍神神仏にささげる灯火といい伝え、各地の神社に伝説があるが、特に九州の有明海や八代海で、盆の前後や大晦日(おおみそか)に見られるものが有名。蜃気楼現象で、漁火の光の異常屈折現象といわれる。不知火(しらぬい)。《季・秋》
三国伝記(1407‐46頃か)六「龍燈は浪をき来て海上に浮んで熖々たり」
② 神社に奉納する灯火。神社でともす灯火。神灯。
歌謡・淋敷座之慰(1676)地蔵道行「齢久しき白髭の、宮居もあれに立給ふ。りうとうの光りまし、御殿を照させ給ひける」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android