龍安寺門前村(読み)りようあんじもんぜんむら

日本歴史地名大系 「龍安寺門前村」の解説

龍安寺門前村
りようあんじもんぜんむら

[現在地名]右京区龍安寺〈いけした町・衣笠下きぬがさした町・五反田ごたんだ町・御陵ごりようした町・斉宮さいぐう町・朱山しゆうやま住吉すみよし町・玉津芝たまつしば町・とうした町・西にしかわ町・山田やまた町〉・谷口たにぐち梅津間うめづま町・円成寺えんじようじ町・かきうち町・唐田からたうち町・園町そのまち〉・花園はなぞの円成寺えんじようじ町・天授てんじゆおか町〉

谷口たにぐち村ともいう。衣笠きぬがさ山の西南麓に位置し、東は等持院門前とうじいんもんぜん(現北区)、西は御室門前おむろもんぜん村、南は妙心みようしん寺域、北は大北山おおきたやま(現北区)山林にそれぞれ接する。村内の北に龍安寺があり、その後方の山に多くの陵墓がある。すなわち龍安寺七陵である。村の南辺を一条街道が通る。

この地は大内おおうち山と衣笠山間の峡谷の入口に位置しているところから、古来谷口と称されていたが(京都府地誌)、宝徳二年(一四五〇)龍安寺が創立され、同四年龍安寺領となって以後龍安寺門前村と称された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報