黒味(読み)くろみ

精選版 日本国語大辞典 「黒味」の意味・読み・例文・類語

くろ‐み【黒味】

〘名〙 (「み」は接尾語)
黒色の度合。黒の加わった色具合。
太平記(14C後)二「詞に余て思の色深く黒み過るまで書れたり」
② 黒いところ。黒い部分。また、黒く暗いところ。
※宇治拾遺(1221頃)七「三尺五寸の的をたびて、『これが第二のくろみ、射おとしてもて参れ』と仰(おほせ)あり」
③ 黒い文字。
仮名草子・薄雪物語(1632)上「御筆のくろみを見申候へば、たびたび文を進じ候へば、あこぎとおほせられ候」
イカの墨。〔十巻本和名抄(934頃)〕
⑤ 黒い粉。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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