麻続牧(読み)おみのまき

日本歴史地名大系 「麻続牧」の解説

麻続牧
おみのまき

平安時代末期から室町時代にかけてみられる牧で、一般に麻続牧と記し、「おほみのまき」と読む史料もある。また「麻績牧」「麻続庄」とも記す。仁安二年(一一六七)九月一八日の平宗盛書状(神田喜一郎氏所蔵文書)に「なりつなの申候みのゝくにのおほみのまきのこと」とあり、その封に「宰相中将 済綱申麻続牧事 宗盛」と注記される。藤原済綱が麻続牧になんらかの権利を有していたと推測される。

嘉元三年(一三〇五)七月二六日の「新院御方」後伏見上皇への亀山上皇処分状(亀山院御凶事記)のなかに「美濃国麻績牧」がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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