鷹司町(読み)たかつかさちよう

日本歴史地名大系 「鷹司町」の解説

鷹司町
たかつかさちよう

上京区下長者町通西洞院西入

町の中央を東西に下長者町しもちようじやまち(旧鷹司小路)が、南北に小川おがわ通が通り、東は西洞院にしのとういん(旧西洞院大路)。平安京の条坊では左京一条二坊四保一六町の南側と同一五町の北側の地で、平安中期以降は、西洞院大路鷹司小路たかつかさこうじの西の地。

平安前期は官衙町の「左兵衛町」の地(拾芥抄)。「扶桑略記」長元五年(一〇三二)一一月九日条に「己亥、官奏、今夜西洞院鷹司有失火、枇杷殿焼亡」、「左経記」に「西北風盛吹飛炎如雨」と、火事の記事がある。

鷹司町
たかつかさちよう

上京区下長者町通烏丸西入

東は烏丸からすま(旧烏丸小路)。平安京の条坊では、左京一条三坊四保九町の南側と同一〇町の北側の地で、平安中期以降は鷹司小路烏丸小路西の地。平安時代、九町の地は鳥羽・崇徳・近衛三天皇の「土御門内裏」、一〇町の地は「近衛殿」の地(拾芥抄)

寛永一四年(一六三七)洛中絵図には「鷹笥町」、寛永一八年以前平安城町並図では「なへや町」、元禄四年(一六九一)京大絵図には「ならや丁」、天明六年(一七八六)京都洛中洛外絵図には「東鷹司丁」とあり、天保二年(一八三一)改正京町絵図細見大成で「鷹司丁」と現町名が記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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