日本大百科全書(ニッポニカ) 「鶴田(町)」の意味・わかりやすい解説
鶴田(町)
つるた
青森県西部、北津軽郡の町。町名は鶴が飛来し生息したことによるという。1941年(昭和16)町制施行。1955年(昭和30)梅沢、六郷(ろくごう)、水元(みずもと)の3村と合併。津軽平野のほぼ中央にあり、町域の中央を岩木川が北流する。岩木川の右岸を国道339号、JR五能(ごのう)線が走る。近世初頭に開拓が始まり、江戸中期には積極的に開発された。町の南西部にある廻堰大溜池(まわしぜきおおためいけ)は面積2.8平方キロメートル、広須新田の開発とともに築造されたもので、農業用水の灌漑(かんがい)、排水に重要な役割を果たしてきた。近年は津軽富士見湖とよばれ、観光地となっている。町域西部は岩木山の裾野(すその)地区で、米とリンゴの生産が多い。なお、アメリカ合衆国オレゴン州フッドリバー市と姉妹都市の関係にある。面積46.43平方キロメートル、人口1万2074(2020)。
[横山 弘]
『『鶴田町誌』(1979・鶴田町)』
[補完資料] |