鶴形番所跡(読み)つるがたばんしよあと

日本歴史地名大系 「鶴形番所跡」の解説

鶴形番所跡
つるがたばんしよあと

[現在地名]能代市字鶴形

羽州街道・米代川通船の検査監督のため置かれた番所。位置・設置年は不明であるが、「梅津政景日記」元和二年(一六一六)一二月一一日条に「福地彦兵衛潟御算用今日より仕候」とあり、一六日条に「元和弐年かた御番屋御算用」とあって役銭の徴収が確認される。延宝年間(一六七三―八一)の諸役支配を記した御書出之覚(旧「秋田県史」)によると、番所は能代奉行の支配下にあった。また秋藩分限帳によれば、鶴形番は二人勤務で、駄輩(九〇―五〇石)があたっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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