鵜ノ鼻古墳群(読み)うのはなこふんぐん

日本歴史地名大系 「鵜ノ鼻古墳群」の解説

鵜ノ鼻古墳群
うのはなこふんぐん

[現在地名]益田市遠田町 下遠田

日本海に突き出した鵜ノ鼻とよばれる岬状の台地およびその海岸部に造られた古墳群。もと五〇基以上の古墳がJR山陰本線の北側部分を中心に分布していたが、明治以来乱掘が繰返されて破壊が進み、古墳群北西部の県指定史跡になっている一角を除いてほとんどが隠滅。さらに近年鵜ノ鼻団地が造成されて景観も一変した。古墳群の旧状については五四基の古墳が五つの支群に分れて分布し、ほとんどが横穴式石室をもつ小円墳で、ほかに方墳一基と若干の前方後円墳からなっていた。昭和五八年(一九八三)翌年に益田市教育委員会が団地造成などに先立つ事前調査を実施し、十数基の古墳および古墳跡を確認した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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