鵜の山(読み)うのやま

日本歴史地名大系 「鵜の山」の解説

鵜の山
うのやま

[現在地名]美浜町上野間

上野間かみのま東部、通称鵜の山とよぶ大日だいにち山一帯。堂前どうまえ(鵜の池)に接する約一〇万平方メートルのクロマツ林はカワウの天然繁殖地である。天保年間(一八三〇―四四)から棲息しているとの伝承がある。繁殖期は二―五月で松の枝に枯枝で巣作りし、一度に二―三羽を育て、伊勢湾・知多湾などから餌を運ぶ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鵜の山」の意味・わかりやすい解説

鵜の山
うのやま

愛知県知多(ちた)半島南部、知多郡美浜町(みはまちょう)の丘陵上にあるカワウの繁殖地。国指定天然記念物。最盛期にはカワウの数1万羽。周囲4キロメートルの鵜ノ池周辺のアカマツ林は鳥糞(ちょうふん)のため白くなっているのが見られる。名古屋鉄道知多新線上野間(かみのま)駅下車、徒歩20分。

[伊藤郷平]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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