デジタル大辞泉
「鴛鴦の」の意味・読み・例文・類語
おしどり‐の〔をしどり‐〕【鴛=鴦の】
[枕]オシドリが水に浮くところから、「憂き」にかかる。
「隠れなく流れての名を―憂き例にやならむとすらむ」〈千載・雑下〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
おしどり‐の をしどり‥【鴛鴦の】
枕 おしどりは水に浮くところから「浮く」と
同音の「憂き」にかかる。
※久安百首(1153)雑下「水ぐきの あさき心の かくれなく ながれての名を をし鳥の 憂きためしにや ならんとすらん〈
待賢門院堀河〉」
[
補注]
万葉‐四五〇五の「磯の浦に常よひ来
(き)棲
(す)む乎之杼里能
(ヲシドリノ)惜しき吾
(あ)が身は君がまにまに」は、「
鴛鴦(おし)」と同音で「惜し」にかかる序の
一部として用いられている。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報