鴇子村(読み)とうのこむら

日本歴史地名大系 「鴇子村」の解説

鴇子村
とうのこむら

[現在地名]平田村鴇子

塔之子・虎子とも記される。阿武隈高地北須きたす川水源地域にあり、北は九生滝くりゆうだき村、東は田村郡。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録に「塔之子」とみえ高五八二石余。寛永四年(一六二七)以降白河藩領、その後の領主変遷は上蓬田かみよもぎだ村と同じ。同年丹羽氏が白河城を拝領した際に幕府から引渡された郷帳写(東北大学附属図書館蔵)には「塔之子」とあり高五八二石余。白河古領村郷高帳に高六一石余とみえるが、六一一石余の誤記であろう。安永二年(一七七三)の村明細帳(平田村史)によると家数四五(百姓四三・水呑二)、人数二一六(うち身売四)、馬三四、真言宗守源しゆげん寺は田村郡皮籠石かわごいし(現小野町)極楽寺の末寺で、磐城郡から守山もりやま(現郡山市)への道が村内を通り、問屋が二軒あった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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