鳶ヶ巣山砦跡(読み)とびがすやまとりであと

日本歴史地名大系 「鳶ヶ巣山砦跡」の解説

鳶ヶ巣山砦跡
とびがすやまとりであと

[現在地名]鳳来町乗本 鳶ヶ巣

宇連うれ川に面する標高一五〇メートルの高地で、長篠ながしのの戦の時、武田軍の武田信実の陣地であった。長篠城を見下ろす位置にあり、信長の本陣跡茶臼ちやうす(現新城市)を望むことができる。乗本のりもと側にはほかに久間山ひさまやま中山なかやまうばふところきみ臥床ふしどの砦があった。姥ヶ懐は食糧保管の場所を兼ね、君ヶ臥床は、狼煙による本国との通信基地であったと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android