鯨汁(読み)クジラジル

デジタル大辞泉 「鯨汁」の意味・読み・例文・類語

くじら‐じる〔くぢら‐〕【鯨汁】

鯨の脂肪層の肉を入れて仕立てた味噌汁すす払いの夜に食べるとされる。 冬》

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精選版 日本国語大辞典 「鯨汁」の意味・読み・例文・類語

くじら‐じる くぢら‥【鯨汁】

〘名〙 鯨の脂肪層の肉を実にしたみそ汁。すすはらいの夜食べるという。《季・冬》
※文祿四年御成記(1595)「六の御膳〈略〉鯨汁」
※俳諧・井華集(1789)秋冬「をのをのの喰過がほや鯨汁」

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日本の郷土料理がわかる辞典 「鯨汁」の解説

くじらじる【鯨汁】


くじらの本皮(皮のついた白い脂身)などを塩蔵したもの(塩くじら)を用いた汁物。塩くじらを薄切りにして熱湯塩分や脂分を除き、野菜などとともに煮てみそしょうゆ・塩などで調味したもの。◇北海道・道南地方などでは正月料理として、また夏には新潟ではなす、山形ではじゃがいもなどを取り合わせたみそ味のものが作られ、ほかにも各地郷土料理があるが、いずれもくじらが入手しにくくなったことから作られることも少なくなっている。

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「鯨汁」の解説

くじらじる【鯨汁】

くじらの本皮(皮のついた白い脂身)を塩蔵したもの(塩くじら)を用いた汁物。塩くじらを薄切りにして熱湯で塩分や脂分を除き、野菜などとともに煮てみそ・しょうゆ・塩などで調味したもの。◇北海道・道南地方などでは正月料理として、また夏には新潟ではなす、山形ではじゃがいもなどを取り合わせたみそ味のものが作られ、ほかにも各地に郷土料理があるが、いずれもくじらが入手しにくくなったことから作られることも少なくなっている。

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