事典 日本の地域ブランド・名産品 「じゃがいも」の解説
じゃがいも[根菜・土物類]
北海道のじゃがいも生産量は国内の8割を占め、代表的な野菜として知られる。十勝地方などに代表されるように、栽培には梅雨が無く昼夜温暖差のしっかりした土地が適しているとされる。収穫期は地域によって異なり、6月後半から雪の降り始める前まで。代表的な種類として男爵とメークィンがある。男爵は、1908(明治41)年、函館ドック専務の川田龍吉男爵が、イギリスから購入した数種類の種いもをもとに、栽培が広がったもの。いつしか男爵の爵位にちなんで男爵薯と呼ばれるようになった。澱粉質が豊富で、煮くずれしやすいため、粉ふきいもやマッシュポテト、コロッケ、じゃがバターなどに好適。メークィンは、1917(大正6)年にアメリカより輸入され、北海道にはほぼ同時期ぐらいに導入された品種。クリーム色で形は細長く、煮くずれしにくいのが特徴。煮物・肉じゃが・おでん・シチュー・カレーライスなどの煮込み料理に適する。ポテトチップなどの加工用品種のじゃがいもも多く栽培されている。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報