鬼嵐村(読み)おにがらしむら

日本歴史地名大系 「鬼嵐村」の解説

鬼嵐村
おにがらしむら

[現在地名]横手市大屋新町字鬼嵐おにあらし

大屋新町おおやしんまち村の南東部の山裾にある大屋新町村の枝郷。「雪の出羽路」に「鬼嵐はいかなる義にやと古老にとへば、そのむかし日野備中殿おはしける時、城に通ふに嵐烈しければ、此暴風を罵詈悪のりにくみて鬼嵐とはいひつるが、今もしかいへりといらふ」とある。

旧家江津(現在藤原氏)彦右衛門家と阿部平右衛門家の先祖は九世紀末の元慶の乱の際、鎮守将軍小野春風に属し、乱鎮定後、江州へ帰国せず大屋村鬼嵐に土着したと伝える(横手郷土史資料)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android