精選版 日本国語大辞典 「江津」の意味・読み・例文・類語
ごうつ ガウつ【江津】
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江川河口部の左岸で、現江津市江津町・
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
島根県中部の市。2004年10月旧江津市が桜江(さくらえ)町を編入して成立した。人口2万5697(2010)。
江津市北西部の旧市。日本海に注ぐ江の川河口にある。1954年江津,都野津の2町と川波など7村が合体,市制。人口2万5773(2000)。中心の江津は日本海海運の港町,江の川流域の物資の集散地として発達してきたが,山陰本線の開通(1920)により港町としての機能が衰え,とくに三江線の開通(1930)後,町の中心は河口港周辺から新開地である駅前へと移った。大正末期,近傍の養蚕地帯を背景とし江の川の豊かな水資源を利用して,海岸の砂丘地に片倉製糸の工場が立地し,昭和に入ってからはレーヨン,パルプなどの工業が興った。海岸部の第三紀層,洪積層の供給する良質の陶土を使って,18世紀半ばから始まった石見粗陶器や石州瓦などの伝統産業も盛んである。水田に乏しく,第2次大戦までは桑畑が多かったが,戦後はブドウを中心とする果樹栽培や養豚に農業の比重が移っている。市の南西端に有福(ありふく)温泉がある。
執筆者:池田 善昭
江津市南東部の旧町。旧邑智郡所属。人口3604(2000)。江の川下流域の山村で,北は江津市に接する。江の川に八戸(やと)川が合流する地点の段丘上にある川戸が中心集落で,古くから江の川水運の河港,対岸の谷住郷に渡る渡船場集落として発展した。米作,タバコ,茶の栽培が盛んで,特産にシイタケ,ゴボウ,ナガイモがある。水害常襲地域であるが,近年堤防構築など水害対策が行われ,1957年には八戸ダム,73年に新八戸ダムが完成した。千丈渓(名),観音滝などの景勝や真言宗の名刹(めいさつ)甘南備(かんなび)寺がある。JR三江線,国道261号線が通じる。
執筆者:清水 康厚
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
中国、重慶(じゅうけい)市南西部に位置する同市の市轄区。揚子江(ようすこう)南岸に位置する。人口149万5300(2015)。漢代は江州、西魏(せいぎ)の時代には江陽と称したが、隋(ずい)代に揚子江の津(渡船場)という意味から江津となった。今日も重慶、瀘州(ろしゅう)などへの水運の要地であり、また、区内を成渝(せいゆ)線(成都(せいと)―重慶)、川黔(せんけん)線(重慶―貴陽(きよう))が通じる。周辺地域では、米をはじめとする農産物のほか、チョマ、柑橘(かんきつ)類が産出され、麻布、樟脳(しょうのう)などの特産品もある。四面山、中山古鎮などの名勝・旧跡がある。
[小野菊雄・編集部 2017年6月20日]
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…その後,流路を西方へ反転させ,中国山地の隆起に抗して江の川関門と呼ばれる深い峡谷をうがち,典型的な先行性流路を形成する。島根県に入ると邑智町粕淵(かすぶち)まで大迂回した後,南西へ,さらに北西へと流れ江津市で日本海に注ぐ。水源の阿佐山と河口の江津市との直線距離は30kmにすぎないが,本流の長さはその6倍以上の194kmもある。…
※「江津」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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