高館城跡(読み)たかだてじようあと

日本歴史地名大系 「高館城跡」の解説

高館城跡
たかだてじようあと

[現在地名]黒石市高館

高館の中央部東方の山地にある。天和四年(一六八四)の高館村絵図(黒石風土記)には「館長さ百間、横三十間」とある。貞享四年(一六八七)検地帳では二七五間に二〇〇間、一八町三反三畝一〇歩とあり、この面積は山麓を含めたものであろう。天正一三年(一五八五)南部勢が浅瀬石あせいし城を攻撃した際、浅瀬石城主千徳政氏が南部勢の退路を断つべく、本郷ほんごう吉内きちない(現南津軽郡浪岡町)竹鼻たけはなの郷民を立てこもらせた所である(津軽一統志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報