高等教育者全国組合(読み)こうとうきょういくしゃぜんこくくみあい

大学事典 「高等教育者全国組合」の解説

高等教育者全国組合[仏]
こうとうきょういくしゃぜんこくくみあい

1956年フランスに創設された高等教育に携わる教員組合で,前身は高等教育研究者全国組合(フランス)(Syndicat national de l'enseignement supérieur et de la recherche)。大学のみならず,さまざまな高等専門学校,海外でのフランス関連の教育機関,また農業漁業に特化された専門教育機関など,あらゆる身分の高等教育従事者の相互扶助を目的としている。活動の上で力点を置いているのは,高等教育と研究活動における環境の向上,外部からの研究への干渉排除,学生団体との連携,国際的な学術文化交流である。とくに近年文教予算削減と学生の教育環境の悪化に対し,政府に改善要求をするなど,フランスの高等教育のあり方の根本的問題点に関して,繰り返し問題提起を行っている。
著者: 松浦寛

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android