高猪熊町（読み）たかつじいのくまちよう

日本歴史地名大系 「高猪熊町」の解説

高猪熊町
たかつじいのくまちよう

下京区猪熊通高辻下ル

南北に通る猪熊通（旧猪熊小路）を挟む両側町。

平安京の条坊では左京五条二坊二保四町西側と同五町の東側の地で、平安中期以降は猪熊小路高辻小路の南の地。町の西側半分は五条後院（ごじようごいん）跡の一部に含まれる（拾芥抄）。「祇園社記」の「祇園会山ほこの次第」に応仁の乱前の分として、「一、くけつのかい山　高辻いのくま」とあり、当町近辺のことと推定される。

寛永一四年（一六三七）洛中絵図には「高築地猪熊町」と現町名に通ずる呼称を記し、宝永二年（一七〇五）洛中洛外絵図で「高辻猪熊町」になる。

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出典　平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について　情報

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