高山稲荷神社(読み)たかやまいなりじんじや

日本歴史地名大系 「高山稲荷神社」の解説

高山稲荷神社
たかやまいなりじんじや

[現在地名]車力村牛潟 鷲野沢

牛潟うしがたより西へ約四キロ、屏風びようぶ山中の七里長浜しちりながはま寄りの鷲野沢わしのざわの小高い丘にある。祭神は宇迦之御魂命・佐田彦命・大宮売命。明治二六年(一八九三)の火災で文書などを焼失し、創立時期は諸説あるが不明。大きく発展した理由は、大正初年以降、宮司が各地のゴミソ(巫女)に神習教の教導職免許状の斡旋をし、ゴミソを掌握したためという。信仰圏は北海道や青森・岩手・秋田の各県から神奈川県・静岡県にも及び、信者数は五万―六万人を超える。例祭は旧暦九月二三日。相殿に作丈一稲荷神社・山王神社・熊五郎稲荷神社・竜神宮がある(車力村史)

境内入口から約一五〇メートル手前左側の高台にチェズボロー号遭難慰霊碑がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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