高屋安倍神社(読み)たかやあべじんじや

日本歴史地名大系 「高屋安倍神社」の解説

高屋安倍神社
たかやあべじんじや

若桜神社の本殿西に鎮座。「延喜式」神名帳城上郡の「高屋安倍神社三座並名神大、月次新嘗」に比定される。「大和志」に「父老云、昔在桜井谷邑管内安倍松本山、近移若桜神社傍、今尚称高屋明神」とみえ、度会延経「神名帳考証」にも「今高冶明神在松本山東、今移之在谷村」と記し、江戸初期に安倍松本山あべまつもとやまから遷座したとされる。拝殿西に「安倍大明神社」と刻した寛政元年(一七八九)石灯籠がある。現祭神は屋主彦太思心やぬしひこふとしたま命・大彦おおひこ命・産屋主思うぶやぬしおもい命であるが、「神祇志料」などは安倍氏の祖神を祀るとする。また大和国陳迹名鑑図(大和志料)には「建沼別命・高橋丸・兄姫ヲ祭ル是安倍氏也」と記し、「土御門家譜」には「孝元天皇皇子大彦命後胤、倉橋麻呂、一名内麻呂、号高屋明神」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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