日本歴史地名大系 「安倍文殊院」の解説
安倍文殊院
あべもんじゆいん
安倍山
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
安倍山
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奈良県桜井市阿部(あべ)にある華厳(けごん)宗別格本山。当院は安倍倉橋磨呂(くらはしまろ)(阿倍内麻呂)の創建といわれ、もと安倍寺崇敬寺と称し、華厳宗と真言宗を擁していた。盛時には法隆寺式伽藍(がらん)配置の壮大さであったといわれるが、栄枯盛衰し、明治時代に文殊院と改称し、今日ではその面影をしのぶだけになった。快慶(かいけい)作の本尊文殊菩薩(ぼさつ)は7メートルもあり、脇侍(わきじ/きょうじ)4像とともに国宝。京都府の天ノ橋立(あまのはしだて)切戸(きれと)の文殊(もんじゅ)(智恩寺)、山形県の亀岡(かめおか)文殊堂とともに日本三大文殊の一つとして、古来より多くの参詣(さんけい)者がある。
[眞柴弘宗 2015年6月17日]
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