馬立遺跡群(読み)うまだついせきぐん

日本歴史地名大系 「馬立遺跡群」の解説

馬立遺跡群
うまだついせきぐん

[現在地名]二戸市福田 馬立

丘陵地の間を流れる安比あつぴ川の支流沢内さわうち川によってつくられた河岸段丘上にある。標高二五〇メートル。遺跡は小沢によって西側の馬立I遺跡と、東側の馬立II遺跡とに分れる。I遺跡で検出された遺構は縄文時代の竪穴住居跡五五棟・ピット二七基・落し穴状遺構二九基・炉・焼土八基などである。竪穴住居跡の内訳は早期のものが一八棟、中期末が三棟、後期が三四棟で、早期住居跡は住居内部に炉が設けられる時期に属することと併せて、尾根筋に密集していることが注目される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android