飲掛(読み)のみかける

精選版 日本国語大辞典 「飲掛」の意味・読み・例文・類語

のみ‐か・ける【飲掛】

〘他カ下一〙 のみか・く 〘他カ下二〙
① 飲みはじめる。飲みだす。また、飲んで中途でやめる。
浮世草子好色一代男(1682)八「出口の門より、はや引懸飲懸」
② 盗み取る。盗み出す。
洒落本・酔姿夢中(1789)「用だんすからあるとあらゆるものをのみかけ、四ツ谷のほうへおさらばと走る」

のみ‐かけ【飲掛】

〘名〙 まだ飲んでいる途中であること。また、飲みはじめて中途で飲むのをやめること。また、その残りのもの。のみさし。
※洒落本・野路の多和言(1778)「上客から初て、段々のみかけを呑廻しますが」

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