日本大百科全書(ニッポニカ) 「飯野(福島県)」の意味・わかりやすい解説
飯野(福島県)
いいの
福島県北部伊達郡(だてぐん)にあった旧町名(飯野町(まち))。現在は福島市の南東端を占める地域。旧飯野町は、1937年(昭和12)町制施行後、1955年に青木、大久保、明治の3村と合併、さらに2008年(平成20)福島市に編入。国道114号が走り、福島市中心市街からバスが通じる。阿武隈(あぶくま)高地西縁の丘陵地にあり、旧町域の西境を阿武隈川が峡谷をつくって流れ、ダムも設けられた。ダムの周辺はサクラや紅葉の景勝地となっている。古来、絹織物業が盛んで、現在は化合繊織物が加わり、通信機部品などの工場もある。縄文期の和台遺跡(国指定史跡)や県史跡に縄文期の複式炉をもつ飯野白山住居跡がある。
[渡辺四郎]
『『飯野町史』全5冊(2003~2007・飯野町)』
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