精選版 日本国語大辞典 「顰・嚬」の意味・読み・例文・類語
ひそ・める【顰・嚬】
〘他マ下一〙 ひそ・む 〘他マ下二〙
① 眉のあたりにしわをよせる。しかめる。
※将門記承徳三年点(1099)「眉を嚬(ヒソメ)て涕涙す」
② ちぢめる。
※南海寄帰内法伝平安後期点(1050頃)二「各の両辺を蹙(ヒソ)め双べて」
ひそ・む【顰・嚬】
[1] 〘自マ四〙
② べそをかく。泣き顔になる。
※落窪(10C後)四「ただひそみにひそみ給ひて」
※源氏(1001‐14頃)若菜上「まみのあたりうちしぐれて、ひそみ居たり」
[2] 〘他マ下二〙 ⇒ひそめる(顰)
ひん【顰・嚬】
〘名〙 顔をしかめること。眉をひそめること。ひそみ。〔駱賓王‐王昭君詩〕
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