顕晶質(読み)ケンショウシツ

デジタル大辞泉 「顕晶質」の意味・読み・例文・類語

けんしょう‐しつ〔ケンシヤウ‐〕【顕晶質】

火成岩粒度を表す語で、その構成鉱物粗粒肉眼で見分けられる程度に大きい場合に用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「顕晶質」の意味・読み・例文・類語

けんしょう‐しつ ケンシャウ‥【顕晶質】

〘名〙 結晶質岩石の鉱物の粒度を表わす語。岩石を構成する鉱物が肉眼または虫めがねで見分けられる大きさのもの。深成岩全部半深成岩一部がこれにあたる。〔鉱物字彙(1890)〕

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百科事典マイペディア 「顕晶質」の意味・わかりやすい解説

顕晶質【けんしょうしつ】

肉眼で構成鉱物粒が見える粗粒の火成岩を形容する語。深成岩は顕晶質。非顕晶質の対。

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岩石学辞典 「顕晶質」の解説

顕晶質

岩石中の鉱物粒の粒度が大きく,鉱物成分が肉眼で識別される粗粒な岩石組織.顕彰質(phanerocrystalline)と同義ギリシャ語のphanerosは見えるの意味

顕晶質

岩石のすべての主要構成鉱物が肉眼で個々に識別可能なもの.ギリシャ語でphaneroは明白な,見える,の意味.非顕晶質(aphanitic)に対する語である.

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