頤気神社(読み)いきじんじや

日本歴史地名大系 「頤気神社」の解説

頤気神社
いきじんじや

[現在地名]長野市小島田町

千曲川河畔小島田おしまだの現字花立はなだてにある。祭神は池生命。相殿に健御名方命・事代主命。「延喜式」神名帳中に「頤気イケノ神社」と記す。祭神池生命は「三代実録」の元慶五年(八八一)一〇月九日条に「信濃国正六位池生神授従五位下」とある。社殿付近に頤気・野池のいけ等の地名があり、「和名抄」記載の池郷の郷社と考えられている。創建は不詳であるが、早くから存在した神社。社伝によると、永禄年間(一五五八―七〇)兵火により焼失、寛保二年(一七四二)千曲川の洪水で流失した。

宝暦九年(一七五九)の松代領神社書上(「丸山史料」県立長野図書館蔵)に社領三石を有し、「諏方大明神宮」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android