預者(読み)あずけもの

精選版 日本国語大辞典 「預者」の意味・読み・例文・類語

あずけ‐もの あづけ‥【預者】

〘名〙
江戸時代、預け②の刑を受けた人。御預者(おあずけもの)
浄瑠璃大経師昔暦(1715)中「預け者には請取渡しの作法が有」
別宅を構えないで、知人宅などに頼んで囲っておくめかけ。扶助妾(ふじょしょう)
評判記色道大鏡(1678)一四「俗にあづけものといふ類なり。〈略〉心やすき者に預けをき、其ところへ行通ふか、又はわきへめし出しあひなどするを扶助妾といふなり」

あずかり‐もの あづかり‥【預者】

〘名〙 他人、特に目上から預かっている人物。お預けの身となっている者。多く罪人についていう。
※浄瑠璃・信州川中島合戦(1721)一「さあ預り者なぜ逃がした」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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