預状(あずかりじょう)(読み)あずかりじょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「預状(あずかりじょう)」の意味・わかりやすい解説

預状(あずかりじょう)
あずかりじょう

文書学上の用語中世において、所領所職金銭、文書などを預かったとき、預かった方が預け主に差し出す文書で、一種の請取(うけとり)である。なお室町時代徳政逃れのため作成された預状は、利子付きの借書徳政令対象として破棄されたため、実際は利子付き貸借契約を結びながら、形式的には無利子の預状となっている。

上島 有]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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