音頭取(読み)おんどうとり

精選版 日本国語大辞典 「音頭取」の意味・読み・例文・類語

おんどう‐とり【音頭取】

〘名〙
太閤記(1625)七「石をどんすなどにてつつみ、木やりのおんどう取」
※滑稽本・七偏人(1857‐63)四「手前(てめへ)音頭(オンドウ)とりでやったくせに」

おんど‐とり【音頭取】

〘名〙
① 歌の音頭をとること。また、その人。おんどうとり。《季・秋》〔羅葡日辞書(1595)〕
※俳諧・独吟一日千句(1675)第五「揚灯籠の影のこしかけ 夕月もめくる躍の音頭とり」
② 先に立って物事をすること。また、その人。首唱者。おんどうとり。
※猫又先生(1919)〈南部修太郎〉「鹿児島育ちの彼は、クラス野次の音頭取(オンドトリ)で」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報