音物(読み)インモツ

デジタル大辞泉 「音物」の意味・読み・例文・類語

いん‐もつ【音物】

贈り物。進物賄賂わいろにもいう。
文部省の巡廻役人共には助才なく―をする」〈魯庵社会百面相

いん‐ぶつ【音物/引物】

いんもつ(音物)」に同じ。
「―ヲ遣ワス」〈日葡

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精選版 日本国語大辞典 「音物」の意味・読み・例文・類語

いん‐もつ【音物】

〘名〙 (「もつ」は「物」の慣用音) =いんぶつ(音物)
狂歌・家つと(1729)「音(イン)もつは毎度あちより北村やつぐなふ事もなくてはづかし」
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉七「謹慎中なれば使節或は音物(インモツ)贈答なんどすべくもあらず」

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