音更(読み)おとふけ

改訂新版 世界大百科事典 「音更」の意味・わかりやすい解説

音更[町] (おとふけ)

北海道南東部,十勝支庁河東郡の町。人口4万5085(2010)。十勝平野の中央,帯広市の北隣に位置する。町の大半は平たんな地形で,十勝川の支流音更川,然別(しかりべつ)川,士幌川などが北から南に貫流している。帯広市に隣接する地域では都市化が進んでいる。道東自動車道の音更帯広インターチェンジがある。主産業は農業で,小麦,アズキ,テンサイ,ジャガイモ大豆などがおもな作物であり,酪農も盛ん。東部の十勝川河畔には日本で唯一というモール泉(植物性)の十勝川温泉が,北部の駒場には広大な敷地の農水省十勝種畜牧場(1910開設。現,独立行政法人の家畜改良センター十勝牧場)があり,観光客も多い。久保栄戯曲《火山灰地》の舞台となった地で,文学碑もある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報