音更川(読み)オトフケガワ

デジタル大辞泉 「音更川」の意味・読み・例文・類語

おとふけ‐がわ〔‐がは〕【音更川】

北海道南東部を流れる川。石狩山地ニペソツ山に源を発し、十勝川に注ぐ。長さ94.5キロ。

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日本歴史地名大系 「音更川」の解説

音更川
おとふけがわ

十勝支庁管内北部、河東かとう上士幌かみしほろ町・士幌町音更町を流れる十勝川水系の一級河川。流路延長九四・五キロ(うち指定区間八三・七キロ)流域面積七三四・一平方キロ。上士幌町北部大雪山系石狩岳音更山三国みくに山などに源を発して幌加ほろか川などの支流を合せながら南、さらに南東へ流下。ナイタイ川・ウオップ川・オピチャ川などを合せながら十勝平野中央部を南流し、音更町南端の木野きの地区・宝来ほうらい地区と帯広市との境界付近で十勝川に注ぐ。十勝川水系で第二の長流。流域の半分以上は十勝平野の一部をなし、小麦・豆類を中心とした畑作地帯となっている。

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改訂新版 世界大百科事典 「音更川」の意味・わかりやすい解説

音更川 (おとふけがわ)

北海道中央部十勝支庁北部の川。石狩山地の音更山(1932m)南山腹に発して,南南東に流れ,十勝平野の上士幌町,士幌町,音更町を貫流し,帯広市で十勝川に合流する。幹川流路延長93.5km,全流域面積740km2。十勝川水系に属し,利別川(十勝)に次ぐ長い支流である。上流部には糠平ダム(1955竣工)の人造湖糠平湖があり,発電に利用される。流域の大半農地で,酪農や小麦,テンサイ,豆類などの大規模な畑作が行われている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「音更川」の意味・わかりやすい解説

音更川
おとふけがわ

北海道の東部を流れる十勝川(とかちがわ)の一支流。延長93.5キロメートル、流域面積740平方キロメートル。石狩山地を水源とし、南流して山地を通過後、十勝総合振興局管内の上士幌(かみしほろ)町清水谷(しみずだに)付近から十勝平野に入り、帯広(おびひろ)付近で本流と合流。1953年(昭和28)北海道第一期総合開発計画に基づき、上流部に糠平ダム(ぬかびらだむ)と発電所(出力4万6000キロワット時)を建設。人造湖を糠平湖とよぶ。

[古川史郎]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「音更川」の意味・わかりやすい解説

音更川
おとふけがわ

北海道南東部,石狩岳 (1967m) 付近に水源を発し,南流して十勝平野に入り,帯広市街地で十勝川に合流する河川。全長 94km。上流に発電用の人造湖糠平湖 (8.2km2) があり,湖畔に糠平温泉が湧く。これらを含む上流域は森林地帯で大雪山国立公園に属している。中・下流沿いの平野は畑作,酪農が発達。

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