青色ダイオード(読み)あおいろだいおーど

ASCII.jpデジタル用語辞典 「青色ダイオード」の解説

青色ダイオード

青色ダイオードとは、発光ダイオード一種である。発光ダイオードとは一定方向に電流を流すことで発光する半導体素子で、小型、省エネ、長い耐久年数などの長所を持ち、電子看板表示などで主に用いられていたが、フルカラー表示に必要な青色の発光ダイオードがこれまでなかったために、スクリーンなどの多色表示には使われてこなかった。しかし、日本で中村修二氏が青色発光ダイオードの開発に成功し、実用化がなされたために、フルカラー表示が可能になり、発光ダイオードの使用用途、使用量が一気に拡大した。また、中村氏は、日亜科学工業に在職中にLEDの開発に成功したが、発明の正当な対価をもらっていないとの裁判を起こし、日本企業が研究者の成果に対する報酬を見直すきっかけとなった。

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