青かび病(読み)あおかびびょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「青かび病」の意味・わかりやすい解説

青かび病
あおかびびょう

果実球根類および穀類など貯蔵中にペニシリウム属カビ寄生によっておこる病気。カンキツ青かび病はその代表的なものでペニシリウム・イタリカムPenicillium italicumの寄生によって貯蔵中の果実が腐る。初め果実の表面湿気を帯びたようになり、ついで白色綿状のカビを生じ、まもなく中心部から青色になる。動かすと青色の粉末胞子)が飛ぶ。収穫のときなどについた傷から病原菌が侵入する。

[梶原敏宏]

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