雲八幡神社(読み)くもはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「雲八幡神社」の解説

雲八幡神社
くもはちまんじんじや

[現在地名]耶馬渓町宮園 宮ノ本

かさ山の南麓で、山国やまくに川河畔にある。祭神は応神天皇・大山祇命。旧郷社。「豊前志」に「伝記云、大宝三年出現、柴の秀倉ほくらを建つ。円融天皇の御宇、一品舎人親王の御孫肥後守道雄卿の嫡男少納言清原政高朝臣、天延元年、清浄の霊地を選び遷し奉るべしとて、宝殿を唐笠山の麓旭川の川上に遷し祭り、雲八幡宮と称しき」と由来を紹介している。清原政高は玖珠くす郡清原一族の祖とされる。「太宰管内志」に応永二六年(一四一九)に鋳造された鐘の銘が紹介されている。享保一〇年(一七二五)の宮園村明細帳(朝吹家文書)に「雲八幡宮社領高三石八斗七升六合八勺、是ハ慶長十三申年、細川三斎様御寄附ニ而一戸之城番荒川少兵衛殿より之証文御座候、相続細川越中守様小笠原信濃守様同内匠頭様同修理太夫様より之御証文御座候、元禄十二卯年岡田庄太夫様御支配之節、御寄附米弐石三斗八升ニ欠数御究被遊三分弐朱内ニ而被下来候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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