雨龍・螭龍(読み)あまりょう

精選版 日本国語大辞典 「雨龍・螭龍」の意味・読み・例文・類語

あま‐りょう【雨龍・螭龍】

〘名〙
① 中国における想像上の動物。雨を起こすといわれる。龍の一種で、とかげに似ているが、大形で、角がなく、尾は細く、全身青黄色という。うりょう。あまりゅう。みずち。
※俳諧・毛吹草追加(1647)上「雨龍(アマレウ)や吟じておこる花の雲〈正良〉」
② キノボリトカゲなど熱帯産のトカゲの称。昔、長崎に渡来し、飼育されていたという。
浮世草子世間胸算用(1692)四「定まってよいものは今まで見せぬ螭龍(アマレウ)の子」
③ ①を図案化した紋所の名。龍紋の一種。
人情本春色辰巳園(1833‐35)後「帯は黒の唐純子(とうどんす)に、雨龍(アマリャウ)の丸く飛々に織いだせし九寸巾」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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