雑居(読み)ザッキョ

デジタル大辞泉 「雑居」の意味・読み・例文・類語

ざっ‐きょ【雑居】

[名](スル)
種々のものが1か所に入りまじって存在すること。「この国には東洋西洋雑居している」
一つの家に多く家族が居住すること。「この家には三世帯が雑居している」
一つの部屋何人もが居住すること。「アパート一室雑居生活を送る」
同一地域にいろいろな人種が入り交じって居住すること。「周辺諸国からの流入者が雑居する一帯
[類語]同居同棲

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精選版 日本国語大辞典 「雑居」の意味・読み・例文・類語

ざっ‐きょ【雑居】

〘名〙
① ちがうものがいりまじっていること。別のものがまじること。
東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉四「農具工具との如きは陸続交錯して一室に雑居す」 〔易経‐繋辞下〕
② 種々の人や動物が一つの場所にいること。また、まじり合って住むこと。一つの家の内に何家族もが住むこと。ざっこ。
太平記(14C後)二七「見物の者と云は、洛中の地下人、商売の輩共也。其に日本一州を治め給ふ貴人達交り雑居(ザッキョ)し給へは」
③ 異人種どうし、また、国内外の人どうしが入りまじって生活すること。
蘭東事始(1815)上「已前は平戸長崎の地に彼人々雑居し」

ざっ‐こ【雑居】

〘名〙 (「こ」は「居」の呉音) いろいろの人がまざり合って住むこと。ざっきょ。
正法眼蔵随聞記(1235‐38)四「はじめ興るも、或は教院律院等に雑居せし時も」 〔文明本節用集(室町中)〕

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普及版 字通 「雑居」の読み・字形・画数・意味

【雑居】ざつきよ

雑処

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