雄神神社(読み)おがみじんじや

日本歴史地名大系 「雄神神社」の解説

雄神神社
おがみじんじや

[現在地名]庄川町庄

庄川右岸、しよう集落のある東の山麓にある。祭神は高神・闇神・瀬織津姫神。旧郷社。「越中志徴」は比売神に対する雄神であるという。大同年中(八〇六―八一〇)創建と伝え、庄下しようげ一二郷・般若野はんにやの二〇郷の大社とされる(貞享二年寺社由緒書上)。「延喜式」神名帳記載の礪波郡雄神神オカミノ社」は当社に比定される。天平宝字三年(七五九)一一月一四日の礪波郡石粟村官施入田地図(奈良国立博物館蔵)によれば二七条黒田上里四行五に「男神二段」、年次未詳の同村の官施入田地図断簡(天理図書館蔵)の四行五には「雄神分二段」、神護景雲元年(七六七)一一月一六日の礪波郡井山村墾田地図(正倉院蔵)には二六条井山里五行一に「雄神分四段」と神田が記載される。

雄神神社
おがじんじや

[現在地名]都祁村大字白石

中白石なかしらいし集落の東方、雄雅おが山西麓に鳥居と拝所があるのみで社殿はない。祭神は出雲健男いずもたけお命と伝えるが、「三輪さんの奥の院」といわれ、大神おおみわ神社(現奈良県桜井市)と同様、山を神体とする原始的自然崇拝の信仰形態を残す。雄雅山は標高五四〇メートル、円錐形の美しい山容を示し、雌雅めが山と併せて野野神ののがみ岳とも称する。山は禁足地になっており、頂上には窟があって神使の蛇がすむといい、雄雅山の神の祟りを伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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