隠沼の(読み)かくれぬの

精選版 日本国語大辞典 「隠沼の」の意味・読み・例文・類語

かくれぬ‐の【隠沼の】

草などにおおわれて表面の見えない沼のようにの意。その沼の下というところから「した」「底(そこ)」にかかり、下にこもるというところから「みごもり」にかかる。
古今(905‐914)恋三・六六一「紅の色には出でじかくれぬのしたに通ひて恋ひは死ぬとも〈紀友則〉」

こもりぬ‐の【隠沼の】

隠沼②が外から見えないようにの意で、「下(した)」にかかる。
万葉(8C後)一七・三九三五「許母利奴能(コモリヌノ)下ゆ恋ひあまり白波のいちしろく出でぬ人の知るべく」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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